フェリックス・レングリ／Felix Renggli
1961年スイス・バーゼル生まれ。フルートをゲアハルト・ヒルデンブラント、ペーター=ルーカス・グラーフ、オーレル・ニコレに師事。ザンクト=ガレン管弦楽団の首席をつとめたのち、オーケストラ奏者、独奏、また室内楽奏者として活躍し、世界各地のフェスティヴァルにも招かれている。バロックから現代音楽までの広いレパートリーをほこり、確かなテクニックと堅実な演奏には定評がある。教育活動にも力をそそぎ、師グラーフの後継者としてバーゼル音楽院の教授を、またルガーノ音楽院の教授もつとめている。日本ではA.ニコレの推薦により第8回のフルートコンベンション（1997）に参加。以来、武蔵野音楽大学でのマスタークラスなど、すっかりおなじみの存在となっている。
〈CD〉
・シューベルト/「しぼめる花」による変奏曲D802,ソナチネD385,ソナタD574
・無伴奏フルート作品集/J.S.バッハ，C.P.E.バッハ，ホリガー
・フランク/ソナタ，ドヴォルジャーク/ソナチネ，ゴーベール/バラード ほか
・C.P.E.バッハ/協奏曲Wq.166,22，ドゥヴィエンヌ/協奏曲第2番
カール=ハインツ・シュッツ／Karl-Heinz Schütz
- 1975年オーストリア・インスブルック生まれ。フォアアールベルク州立音楽院でエーファ・アムスラーに、フランス・リヨン音楽院でフィリップ・ベルノルドに師事、スイスではオーレル・ニコレから指導を受けた。
- 1998年ニールセンコンクール、1999年クラクフコンクール優勝。2000-04年にはシュトゥットガルト・フィルハーモニー、2005-11年には、ウィーン交響楽団の首席奏者をつとめた。2011年よりウィーン国立歌劇場およびウィーン・フィルハーモニーのソロ・フルーティスト、またウィーン・コンセルヴァトリウムでも教鞭をとっている。余裕あるテクニックに裏打ちされた、自然でのびやかな音楽から、さらなる活躍が期待されている。
〈CD〉
・モーツァルト/フルート四重奏（K.285, K.285a, K.Anh.171,K.298+K.370）
・プロコフィエフ/ソナタ，ヒンデミット/ソナタ，ラウバー/グランド・ソナタ，マルタン/バラード
・ブラームス/（クラリネット）ソナタ ほか
ジュリエット・ユレル／Juliette Hurel
- 1970年中部フランス・オセール生まれ。パリ音楽院にてピエール=イヴ・アルトーに師事し1994年満場一致の一等賞を得て卒業。ほかにペーター=ルーカス・グラーフ、オーレル・ニコレにも指導を受ける。またアンドラーシュ・アドリアンにも師事し1996年ケルン音楽大学を修了。
- ダルムシュタット、神戸、J.P.ランパルなどのコンクールに入賞し、2008年からは、オランダ・ロッテルダム フィルハーモニーの首席奏者をつとめる。ハーグ王立音楽院を経て、現在はロッテルダム音楽院にて後進の指導にあたっている。人気の音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」にも出演するなどたびたび来日、さわやかで誇張のない自然な演奏は、表情にも富み、聴く人の心に親しく語りかける。
〈CD〉
・C.P.E.バッハ/協奏曲H438,H431,H435，無伴奏ソナタWq132
・《フランスの印象》プーランク/ソナタ，フォーレ/シシリエンヌ,ファンタジー,子守唄，ドビュッシー/フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ,シランクス,『牧神の午後」への前奏曲 ほか
・ジャン・クラス室内楽曲集/デュオ組曲，5重奏曲 ほか
・《ロマンティスムの夜明け》ベートーヴェン/セレナードニ長調op.41,ソナタ，シューベルト/「しぼめる花」による序曲と変奏
・モーツァルト/フルート四重奏（K.285, K.285a, K.Anh.171,K.298）
ブノワ・フロマンジェ／Benoît Fromanger
- 1959年パリに生まれ、ロジェ・ブールダンに師事し1977年ヴェルサイユ音楽院卒業。つづいてパリ音楽院にてアラン・マリオン、ジャン=ピエール・ランパルに師事し1982年卒業。トゥールーズ・キャピタル、パリ国立オペラなどを経てバイエルン放送管弦楽団の首席奏者をつとめた。2004年からはベルリンのハンス・アイスラー音楽院教授。大変なテクニシャンであり、そのダイナミクスの変化は驚嘆すべきもの。またサンクト=ペテルブルクにてV.ゲルギエフに、ベルリン音楽大学ではR.ロイターに指揮を学び、現在ルーマニア・ブカレスト交響楽団の首席指揮者。なおジュリエット・ユレルの夫君である。